胃粘膜下腫瘍
はじめに 粘膜下腫瘍は、ポリープや癌などに比べるとあまりなじみがありませんが、内視鏡検査によって比較的みられることの多い疾患です。ポリープや癌などより深いところから発生する腫瘍を総称して粘膜下腫瘍と言います。

胃粘膜下腫瘍とは 胃の壁は、下図のように粘膜層、粘膜下層、筋層、漿膜層からなっています。胃の腫瘍は、胃の粘膜から発生したと考えられる上皮性腫瘍(いわゆるポリープや癌など)と、粘膜より深いところから発生した非上皮性腫瘍(または粘膜下腫瘍)に大きく分けられます。

胃の層構造

胃粘膜下腫瘍
粘膜より深い粘膜下層や筋層から発生した非上皮性腫瘍(または粘膜下腫瘍)腫瘍。

種類 粘膜下腫瘍には、筋原性腫瘍(図1)、迷入膵(図2)、神経性腫瘍、カルチノイド腫瘍、顆粒細胞腫、悪性リンパ腫、脂肪腫など様々なものがあります。いずれも内視鏡では似たような形態をとります(図1,2を参照ください)。

内視鏡像 超音波内視鏡像
胃平滑筋腫
(図1)
内視鏡像 超音波内視鏡像
胃平迷入膵
(図2)

診断 粘膜下腫瘍には以上のようなものがありますが、粘膜下腫瘍は病変の主体が粘膜の下にあるため、通常の内視鏡のみでは、しばしば診断が難しいことがあります。これらの腫瘍の鑑別診断には超音波内視鏡検査(EUS)が有用です。体外式超音波より病変に近いところから観察するため詳細な情報を得ることができます。体にかかる負担は通常の内視鏡検査とほとんど変わらない程度です。また、病変の組織診断を内視鏡下で行なえる、超音波内視鏡下穿刺(EUS-FNA)という検査もあります。

治療 大きさの小さいものはほとんど良性のことが多く、経過観察しますが、悪性化することがあり、大きさの大きなものや(3cm以上)、増大傾向のあるものなどは特に超音波内視鏡検査をお勧めします。悪性が疑われる場合には手術が必要なこともあります。

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