胆嚢結石 (胆石)
病態
胆嚢内にできる石で胆汁成分よりなるものです。
アメリカ人では約10%もの人が胆嚢結石をもっていて、日本人もそれに近い統計が出ています。
また、女性は男性に比べ約1.4倍多く、高齢になるに伴い胆石の保有率は上昇します。
症状
胆石があってもほとんどの人は無症状です。症状がある場合は不定腹痛、上腹部痛などがあります。
まれに胆石が胆嚢の出口に詰まり急激な腹痛を伴う急性胆嚢炎になることがあります。
胆石発作とは、このような突然起こる右上腹部やみぞおちの激痛を言います。
治療
基本的に胆石は治療は不要です。 しかし、胆石による急激な痛みがある場合や胆嚢内に多くの胆石が充満している場合などは胆嚢摘出手術をうけた方がよいでしょう。
最近では、開腹せずに腹腔鏡下に行う胆嚢摘出術が主流となっています。
(ただし場合によっては開腹手術になる場合もあります)
結石を溶解する治療が試みられることもありますが、適応は限られ一般的ではありません。
その他
上記のように、胆石保有者の大多数は胆石発作を経験したことがなく、たまたま超音波検査で胆嚢結石が見つかる場合がほとんどです。また、胆嚢結石のある人の約1%に、将来、胆嚢がんが生じると言われており、胆嚢がんは症状のある人にできやすいとの説もあります。無症状だった人が胆石発作を起こす確率は、毎年約2%と言われています。従って、ごく若い人を除けば症状がないうちは毎年の経過観察を続けることが一般的でしょう。

超音波の画像
 
矢印で示してある白く映っている物が石です。ポリープよりも輝度が高く、体勢を変えるとコロコロ動きます。また、下には石による影が見られます。

胆石の分類
胆石は大きく分けるとコレステロール結石、色素胆石、その他の胆石に分けられ、その中でコレステロール結石が全胆石の約60%も占めています。
A.コレステロール結石 コレステロール結石は脂肪成分の過剰摂取がコレステロール結石の成因とされており、その他に胆嚢の収縮不全などにやっておこります
a 純コレステロール石
b 混成石
c 混合石
B.色素胆石 色素胆石はビリルビン胆石と黒色石などが含まれます。
a ビリルビンカルシウム石
何らかの原因で細菌感染が起こりその影響によりビリルビン結石が生成されます。(ただし細菌感染したからといって全員が結石が形成されるわけではありません。)
b 黒色石
溶血性貧血や肝硬変症を持つ人に多いと言われています。
C.色素胆石 a 炭酸カルシウム石
b 脂肪酸カルシウム石
c 他の混成石
d その他の胆石

胆嚢ポリープ 胆嚢腺筋腫症 胆嚢結石 総胆管結石

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