小腸カプセル内視鏡とは?検査内容や検査当日の流れを理解しよう!
カプセルを飲み込むだけで、小腸の内視鏡検査が行える方法をご存知ですか?従来の胃カメラ検査や大腸カメラ検査は、痛みや羞恥心などを伴うイメージがある方も少なくありません。しかし、小腸カプセル内視鏡を利用すれば痛みを伴わず、手軽に小腸や大腸の病変を観察することが可能になります。今回は、小腸カプセル内視鏡の特徴と検査前日、当日の流れについてわかりやすく解説します。
小腸カプセル内視鏡の特徴
小腸カプセル内視鏡の大きさは、長さ26mm、幅11mm程度であることが一般的です。やや大きめの錠剤程度のサイズ感であるため、飲み込みやすいことが特徴です。飲み込んだ後には痛みを感じないため、苦痛を伴う検査が苦手な患者様におすすめする検査法です。飲み込まれたカプセルは、1秒間に2~6枚の高速撮影をすることが可能で、モニターで小腸内の様子を観察できます。小腸カプセル内視鏡検査は、小腸疾患がすでに発症している患者様か疾患が発症していることが疑われる患者様に実施することが特徴です。
小腸は全長6~7mも長さがある臓器であるため、スコープ式の内視鏡では痛みを伴いやすく、患者様の身体に負担をかけてしまうケースがありました。しかし、小腸カプセル内視鏡を利用すれば、患者様の身体的負担を最小限に抑えることが可能になります。小腸カプセル内視鏡は、検査中に病院で待機する必要はありません。カプセルを服用後に日常生活を送ることが可能であるため、仕事や家事など、通常の生活スタイルで過ごして頂いても問題ありません。
カプセル内視鏡検査は一般的な胃カメラ検査とは異なり、費用が高額になる傾向があります。自費負担の場合は約10万円かかり、保険適用で3割負担となる場合は約3万円かかります。検査適応になれば保険適用となりますが、検査適応が無い患者様でも自費負担で小腸カプセル内視鏡検査を実施することは可能です。
小腸カプセル内視鏡検査を行う際の流れ
まずは、消化管の狭窄があると小腸カプセル内視鏡が行えないため、レントゲン検査や腹部エコーで確かめる必要があります。消化管の狭窄が疑われる場合は、パテンシーカプセル検査を事前に実施します。パテンシーカプセル検査を行うことで、カプセル内視鏡検査が実施可能か調べることができます。パテンシーカプセルには内視鏡機能はなく、体内に留まってしまった場合でも、乳糖で出来ているため約30時間で自然に崩壊することが特徴です。
小腸カプセル内視鏡検査を行う前日には、胃カメラなどの検査を受けるときと同様に、消化の良い食事を摂取するようにしましょう。検査の24時間前からは喫煙を控えるようにし、前日の21~22時以降は少量の水以外は飲食を控える必要があります。
検査中はセンサーアレイなどを装着する必要があるため、上下分かれている、ゆったりとした服装を着用して来院するようにしましょう。検査当日は朝食を摂取しない状態のまま、小腸カプセル内視鏡の検査を行います。痛みを伴わない検査であるため、麻酔や鎮静剤などを使用する必要はありません。カプセルの進みを促すため、検査中はじっと座ることはせず、通常通りに立ったり歩いたりしている方が検査しやすくなる傾向があります。ただし、運動や食事などは制限されるため、担当医の指示を仰ぐようにしましょう。通常は検査を開始してから2時間後に飲水開始となり、4時間後には軽食可能となります。正しい検査結果を得るためにも、検査中は電磁波が出るような電子レンジ、超高圧送電線やMRIに近づかないよう注意しましょう。また、スマートフォンに関しても検査画像に乱れを及ぼす恐れがあるため、検査中の使用は控えることが重要です。
腹部にセンサーアレイを貼り、腰にはデータレコーダーを装着した後に、水でカプセルを服用します。服用後は、通常通りの生活を送って頂いて問題ありません。約8時間後に記録装置を外し、検査は終了です。8時間の検査時間で、約5万枚もの画像を撮影し、専用のソフトウェアで解析しながら疾患の有無や病状を調べます。カプセルは、排便時に自然に排出されるため、身体に影響を及ぼさないことが特徴です。ただし、排出されたカプセルは所定の回収バッグに入れ、適切に廃棄することが推奨されています。カプセルを誤ってトイレに流してしまったとしても、小さなサイズであるためトイレのパイプが詰まる心配はありません。カプセルが2週間以上排出されない場合は、腹部単純X線検査でカプセルが滞留しているか調べます。
大腸内視鏡検査とは異なり、検査の際に治療を行うことはできません。そのため、カプセル内視鏡の検査時に異常があった場合は、適切な治療を受ける必要があります。小腸カプセル内視鏡で合併症が発症することは稀なケースですが、米国では4年間で約0.05%の患者様が狭窄してしまった小腸をカプセルが通過できなくなってしまった事例があります。また、カプセルが滞留した際には出血や穿孔、腸閉塞などの合併症が起こるケースもあります。副作用や合併症などが心配な患者様は、検査を実施する前に担当医から詳細に検査の説明を受けるようにしましょう。
服部胃腸科について
服部胃腸科は、全国有数の検査実績を持ち、幅広い世代の患者様から信頼を寄せて頂いております。はじめての人間ドックや内視鏡カメラを安心して受けて頂けるよう、患者様の気持ちに寄り添いフォローを行いながら、高精度な検査を提供いたします。
当院では女性も安心して検査を受けて頂けるよう、「レディースデイ」を設けています。検査の際には麻酔を使用することで、患者様の苦痛や不快感を最小限に抑えるよう努めております。
住所:〒860-0004 熊本県熊本市中央区新町2丁目12-35
電話番号:096-325-2300
