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早期発見が重要!大腸カメラ検査でわかる病気5選

「大腸カメラ検査をなぜ定期的に受けなければならないのか」

その答えは「あらゆる病気の早期発見、正しい診断を行うため」です。

大腸カメラでわかる病気には、直接的に命に関わる可能性が低いものもあれば、少しでも早い段階で発見して治療に繋げる必要があるものまでさまざまです。

今回は、大腸カメラ検査によってわかる病気の中から有名なものを5つピックアップしました。それ以外にもさまざまな疾患が隠れている可能性もありますので、ぜひ年に一度は大腸カメラ検査を受けていきましょうね。

1.大腸がん

大腸がんは、結腸・直腸と言われる部分にできるがんの総称です。
初期段階で痛みなどの不快症状を感じないため、自覚症状からの早期発見は難しいとされています。

進行していくと、血便や下血、残便感、腹痛やお腹の張り、吐き気などさまざまな体調不良が見られるようになります。

大腸がんの罹患率は、50代から高くなっていきます。数あるがんの中でも死亡率が高い傾向にあるため、早期発見が非常に重要な疾患と言えるでしょう。
特に女性の大腸がんリスクは問題視されており、大腸カメラでの早期発見が呼びかけられています。

大腸カメラ検査に抵抗感のある女性も少なくないため、少しでも負担を和らげるために、当院では女性医師が検査を担当するなどの配慮を行っています。

2.潰瘍性大腸炎

近年、日本人に多く見られる大腸の病気の一つが潰瘍性大腸炎です。
便に血が混じる、腹痛や下痢を繰り返す、発熱があるなどの症状から受診して大腸カメラ検査を行った際に発覚することがほとんどです。

潰瘍性大腸炎の原因は、自分の大腸粘膜に対して自分の持つ抗体が攻撃してしまうことで炎症や潰瘍ができてしまうとされています。
完治が難しい病気であり、日本では現在難病の一つに指定されています。

とはいえ治療方法は確立されており、その方に合った治療を続けていくことで日常生活は問題なく送ることが可能です。

潰瘍性大腸炎はがんのリスクの一つでもあるため、定期的に大腸カメラで検査を続けることが重要です。

3.クローン病

クローン病は、潰瘍性大腸炎と同様に日本の指定難病となっている炎症性の腸疾患です。
その原因はまだ明確になっておらず、10代や20代の若い方に多く見られる傾向があります。

消化管のどこで発症するかは患者様によって異なりますが、特に多いのは小腸や大腸であり、大腸カメラによる検査で診断されることがほとんどです。指定難病というとすごく珍しい病気のように思われるかもしれませんが、日本では年々クローン病と診断される患者数が増加しているとも言われています。

治療には栄養療法や薬物療法がありますが、潰瘍性大腸炎同様に寛解まで長く付き合っていく必要がある疾患です。
また、炎症の長期化によって大腸がんのリスクにつながる可能性もあるため、定期的な大腸カメラ検査で経過を観察していく必要があります。

4過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは、がんや炎症性腸疾患といった明確な原因がないにもかかわらず、慢性的な腹痛や排便異常(下痢、便秘)を繰り返す病気です。

大きく分けて4つのタイプに分類されます。
1つは、激しい下痢症状や急な便意が続く下痢型、2つ目は腹痛や腹部の圧迫が見られる便秘型、その両方を繰り返す混合型、そしてこれらに分類されない分類不能型です。

大腸カメラでは、直接過敏性腸症候群であることを調べるというよりも、それ以外の病気が隠れていないかを確認し、がんなどの考えうる疾患を排除していく中で最終的に過敏性腸症候群であると診断される、というイメージです。

過敏性腸症候群は、それ自体が命に関わるような病気ではありませんが常に腹痛や下痢といった不快感が続くため、その方に合わせた改善方法を考える必要があるでしょう。

5.感染性腸炎

感染性腸炎とは、いわゆる嘔吐・下痢で診断される細菌感染やウイルス感染の総称です。
例えばサルモネラ菌やノロウイルス、ロタウイルスが有名です。

こうした病気は嘔吐などの症状や発熱によって病院で検査を受けた際に発覚することがほとんどですが、それ以降もなかなか症状が改善しない場合には潰瘍性大腸炎などの病気が隠れていないか、大腸カメラ検査でも診断することがあります。

感染性腸炎は、普段元気な大人の方でもかなり辛い症状が多くみられます。
特に小さなお子様やご年配の方がかかると重症化しやすいため、注意が必要です。

現在は、ロタウイルスの予防接種が乳幼児の定期接種として受けられるほか、3歳未満のお子様と65歳以上の方はノロウイルスの検査キットを用いた早期検査も保険適用となりました。

医院情報

服部胃腸科は日本消化器内視鏡学会認定指導施設に認定されており、年間約1万件以上の全国有数の内視鏡検査・治療数の実績を有しております。
熊本で胃カメラ・大腸カメラをご検討の方は、お気軽に服部胃腸科へご相談ください。

◆クリニック名
医療法人社団魁生会 服部胃腸科

◆所在地
〒860-0004 
熊本県熊本市中央区新町2-12-35
TEL:096-325-2300